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「第52回日本男子ソフトボールリーグ」決勝トーナメント
三重ヴェルデウィン、初優勝!

本年度のリーグチャンピオンの座を決める「最終決戦」決勝トーナメントが開催された

第1日第1試合 4位・5位の対戦はHondaが2−1で勝利!

第1日第2試合 1位・2位の対戦は三重ヴェルデウィンが「キャプテン」の値千金の一発で逆転勝ち

第1日第3試合 3位の高知パシフィックウェーブが「下剋上」を狙ったHondaにサヨナラ勝ち

「3位決定戦」 序盤は高知パシフィックウェーブが大量得点するシーンも……

「3位決定戦」 平林金属が1イニング4本塁打等で大逆転! 「決勝戦」進出!!

「決勝戦」 「エース不在」の状況でダブルヘッダーを戦う等、平林金属に「余力」はなかった

「決勝戦」 三重ヴェルデウィン、歓喜の初優勝!

動画
大会2日目(11月12日/日)
https://www.youtube.com/watch?v=zzhj7HM0I2A

大会初日(11月11日/土)
https://www.youtube.com/watch?v=yP5cB_jS9Kw

 去る11月11日(土)・12日(日)の両日、埼玉県さいたま市・レジデンシャルスタジアム大宮を会場に、「第52回日本男子ソフトボールリーグ」決勝トーナメントが開催された。

 「第52回日本男子ソフトボールリーグ」は、10月14日(土)~16日(月)、三重県熊野市・富山県富山市(※富山大会が雨天のため1日順延)において「レギュラーシーズン最終節」となる第4節を終了。最終日の最終戦、最後の1球・ワンプレーまで「一瞬たりとも目が離せない攻防」が繰り広げられ、″史上稀に見る大混戦″ となり、「上位3チーム」平林金属、三重ヴェルデウィン、高知パシフィックウェーブが通算成績12勝4敗で並び、リーグ規程により、3チーム間の対戦成績も1勝1敗となったため、さらに「3チーム間の対戦得失点差」での順位決定となり、対戦得失点差「+4」の平林金属のリーグ戦1位、対戦得失点差「±0」の三重ヴェルデウィンのリーグ戦2位、対戦得失点差「-4」の高知パシフィックウェーブのリーグ戦3位が決定。

 それに続くトヨタ、Honda、大阪桃次郎の3チームも通算成績11勝5敗で並び、リーグ規程により、こちらは「当該チーム同士の対戦成績」によって、トヨタのリーグ戦4位(3チーム間の対戦成績:2勝0敗)、Hondaのリーグ戦5位(3チーム間の対戦成績:1勝1敗)、大阪桃次郎のリーグ戦6位(3チーム間の対戦成績:0勝2敗)が決まり、大阪桃次郎は「同率」に並びながら「決勝トーナメント進出」を逃すこととなり、″史上稀に見る大混戦″が決着。「紙一重」の差を勝ち上がり、生き残った「上位5チーム」、リーグ戦1位:平林金属、リーグ戦2位:三重ヴェルデウィン、リーグ戦3位:高知パシフィックウェーブ、リーグ戦4位:トヨタ、リーグ戦5位:Hondaの5チーム」が本年度の「リーグチャンピオン」を決める「最終決戦の舞台」決勝トーナメントへ駒を進めることになった。

 大会初日(11月11日/土)、まず第1試合でリーグ戦4位のトヨタとリーグ戦5位のHondaが対戦。トヨタは「日本代表」黒岩誠亥が「キャプテン」としてチームを引っ張り、「男子U23日本代表」として今年4月にアルゼンチン・パラナで開催された「第1回男子U23ワールドカップ」で「優勝」こそ逃したものの、決勝進出を果たす原動力となった小野寺翔太、八木孔輝の「若手成長株」の「二枚看板」を擁する「躍進中」のチームであり、一方のHondaは今シーズンから「元・日本代表」の池田空生がチームに加わり、「第63回全日本実業団男子選手権大会」(7月29日~31日/和歌山県紀の川市で開催)で2年ぶり6回目の優勝を飾ったのを皮切りに、「第69回全日本総合男子選手権大会」(9月16日~19日/滋賀県東近江市で開催)も4年ぶり5回目の優勝、「特別国体・燃ゆる感動かごしま国体」成年男子の部(10月8日~10日/鹿児島県南九州市で開催)も2チーム「同時優勝」ながら6年ぶり4回目の優勝を飾る等「絶好調」。このリーグでも出足こそ躓いたものの、最終「第4節」で無傷の4連勝で5位に滑り込んだ「上り調子」のHondaが対戦した。
 後攻のHondaは初回、ここまでの「勢い」そのままに、トヨタの先発・八木孔輝の立ち上がりを攻め、四球、盗塁、ワイルドピッチで一死三塁とし、3番・藤原綜俊のピッチャーゴロで三塁走者が本塁突入を試みたものの、タッチアウト。二死一塁と状況が変わり、先制のチャンスを逃したかに見えたが、4番・坂田大士がレフト前ヒットでつなぎ、二死ながら一・二塁とすると、5番・浦本大嗣がセンター頭上を越える適時二塁打。「監督兼任」でチームを引っ張る「ベテラン」の一打で塁上の走者を一掃し、初回に1点を先制した。
 一方、トヨタは3回裏、Honda・先発の池田空生から今シーズン打撃ランキング8位(打率4割3分2厘・本塁打2・打点8)と好調な9番・三谷芳輝が三塁打を放ち、反撃機を作り、連続三振で二死となった後、3番・佐藤光希への3球目がワイルドピッチとなり、三塁走者が還り、1点を返した。
 トヨタはその後も5回裏の二死一・二塁、6回裏の二死二・三塁とチャンスを作りながら「あと一本」が出ず……最終回も先頭打者が死球で出塁し、犠打で得点圏に走者を進め、「一打同点」のチャンスを作りながら、2番・西森亜夕夢のショートライナーがダブルプレーとなってしまい、試合終了。Hondaが先発・池田空生、長井風雅とつなぐ投手リレーでトヨタ打線の反撃をかわし、「負ければ終わり」のサバイバルゲームを生き残った。

 第2試合では「決勝戦」進出をかけたリーグ戦1位・平林金属とリーグ戦2位・三重ヴェルデウィンが対戦。平林金属は「投打の大黒柱」としてチームを支え、日本男子ソフトボールの「顔」ともいうべき存在であった松田光が現役を引退。「JD.LEAGUE」シオノギ レインボーストークス兵庫の「監督」に転身する等、チームが「新旧交代」「世代交代」の時期を迎えつつあり、「復活」を期すためにも「王座奪還」を果たしたいところ。一方、三重ヴェルデウィンは「日本代表」のサウスポー・河野拓郎(6勝2敗・防御率2.08・奪三振81)を擁し、酒井匠(5勝2敗・防御率3.47・奪三振41)とともにチームを支え、今夏の「第44回全日本クラブ男子選手権大会」(7月29日~31日/山形県山形市・天童市で開催)で初優勝を飾っている。
 この両チームの対戦は、2回表に試合が動き、三重ヴェルデウィンが平林金属の先発・井上裕太郎の制球の乱れにつけ込み、四死球とワイルドピッチ、相手エラー等で二死満塁と攻め立て、1番・櫻庭佑輔がレフト線へ満塁の走者を一掃する適時三塁打。「日本代表」の実力者の一打で三重ヴェルデウィンが一挙3点を先制。5回表にも相手守備の乱れから1点を加え、4-0とリードし、このまま逃げ切るかと思われた。
 三重ヴェルデウィンの先発・河野拓郎に4回まで無得点に抑えられていた平林金属は5回裏、ようやく反撃。この回先頭の7番・小島聖矢、8番・藤井雅広の連打、9番・西山幸助のバント安打で無死満塁と攻め立て、1番・浜本悌のセカンドゴロがエラーを誘い、二者生還。なお無死二・三塁のチャンスが続き、2番・鳥山和也、3番・八角光太郎がキッチリと犠牲フライを打ち上げ、こちらも「日本代表」に名を連ねる選手たちがしっかりと自らの「仕事」「役割」を果たし、次々と塁上の走者を還し、4-4の同点に追いついた。
 これで息を吹き返した平林金属は、続く6回裏にもこの回先頭の6番・黒岩陽斗がバント安打で出塁。犠打で走者を二塁へ進め、8番・藤井雅広が勝ち越しの中越二塁打。5-4と逆転に成功した。
 平林金属が1点をリードして迎えた最終回、三重ヴェルデウィンが最後まで諦めることなく反撃。1番・櫻庭佑輔が中越二塁打を放ち、死球と内野ゴロ等で二死二・三塁の「一打逆転」のチャンスを作ると、5番・上田郁也が「起死回生」の逆転スリーラン! チームを引っ張る「頼れるキャプテン」の一発で7-5と試合をひっくり返した。
 平林金属はその裏、この回先頭の2番・鳥山和也が「執念」のショート内野安打で出塁。次打者のショートゴロで走者が入れ替わり、「投打二刀流」の4番・井上裕太郎がこの試合「猛打賞」となる3本目の安打を放ち、一死一・二塁と攻め立て、再出場した5番・和田彩斗が二遊間を破るタイムリー! 1点差に詰め寄り、なお一死一・二塁のチャンスが続き、次打者のファーストゴロの間に走者がそれぞれ進塁。二死ながら二・三塁の「一打逆転サヨナラ」の場面を作ったが……最後の打者がライトフライに打ち取られ、試合終了。三重ヴェルデウィンが7-6で競り勝ち、一足先に「決勝戦」へ進出。
 敗れた平林金属は「3位決定戦」に回り、この後の第3試合、リーグ戦3位の高知パシフィックウェーブと「4位・5位戦」を勝ち上がってきた「今、最も勢いのあるチーム」Hondaの対戦の「勝者」と「決勝戦」で待ち受ける三重ヴェルデウィンとへの「挑戦権」をかけ、戦うことになった。

 第3試合、リーグ戦3位の高知パシフィックウェーブと「4位・5位戦」でリーグ戦4位のトヨタを2-1で破り、勝ち上がってきたHondaが対戦。
 高知パシフィックウェーブは2017年に当時の「西日本リーグ」3位で決勝トーナメントに進出し、「下剋上」を果たして13年ぶり2度目の優勝を果たして以来の決勝トーナメントの舞台となる。
 一方、Hondaは「全日本実業団」「全日本総合」「国体」と国内タイトルを総ナメ。この決勝トーナメントでも初戦でリーグ戦4位のトヨタを破る等、「今、最も勢いのあるチーム」であり、今大会の「ダークホース的存在」に挙げられているチームでもある。
 先攻のHondaは初回、「復活」となった高知パシフィックウェーブの「エース」片岡大空の立ち上がり、安打、四球の走者を出し、ワイルドピッチで無死二・三塁。一死後、4番・坂田大士のピッチャーゴロを処理した片岡大空が本塁へ悪送球。二者が還り、2点を先制され、5番・浦本大嗣にレフト頭上を越えるタイムリーツーベースを浴び、初回いきなり3失点のスタート。
 3点のリードをもらったHondaの先発・長井風雅もピリッとせず、安打と四球の走者を塁上に置き、5番・伊藤 皓二に左中間二塁打を浴び、2点を失うという似たような展開に。高知パシフィックウェーブは2回裏にも、連続四球や相手守備の乱れ等で2点を奪い、4-3と逆転に成功した。
 逆転を許したHondaはその直後の3回表、1番・川島大空、2番・遠畑光希、3番・藤原綜俊の3連続長短打で1点を返し、4-4の同点に追いついた。
 試合はその後、尻上がりに調子を上げる高知パシフィックウェーブ・片岡大空、3回裏から先発・長井風雅の後を受け、リリーフした池田空生の投げ合いとなり、両チーム一歩も譲らず、4-4の同点のまま、試合は延長タイブレークへともつれ込んだ。
 延長8回表、Hondaは5番・浦本大嗣が勝負を避けられ、故意四球。無死一・二塁としたものの、後続が三者連続三振。無得点に終わった。
 高知パシフィックウェーブはその裏、こちらも先頭打者が故意四球で歩かされ、無死一・二塁となった後、次打者を空振り三振に斬って取り、一死一・二塁。7番・北原匠が初球を狙い、レフト前に流し打ち。打球は三遊間を抜け、バックホームに備え、懸命に前進してきたレフト・藤原綜俊のグラブをすり抜け、打球は外野を転々……二塁走者がサヨナラのホームを踏み、熱戦にピリオドが打たれた。
 高知パシフィックウェーブの「エース」片岡大空は13三振を奪う力投! 2021年の「第67回全日本総合男子選手権大会」を制したときのピッチングを彷彿とさせるようなピッチングを見せてくれた。この勝利が「完全復活」への足がかりとなってくれるといいのだが。
 敗れたHondaは初回に3点を先制し、「勢い」を感じさせる試合展開となったが、先発・長井風雅も立ち上がりに苦しみ、4失点。初回にもらった3点を守り切れず、逆転を許し2回で降板。伸び悩む「未完の大器」、誰もが認める高い「潜在能力」を一日も早く「覚醒」させ、「真のエース」となることを期待したい。

 大会最終日(11月12日/日)、第1試合は前日の「決勝戦」進出をかけた「1位・2位戦」でリーグ戦2位の三重ヴェルデウィンに敗れ、この「3位決定戦」に回ってきたリーグ戦1位の平林金属と、「今、最も勢いのあるチーム」といわれ、「下剋上」をめざしていたリーグ戦5位のHondaの「挑戦」を退け、延長タイブレークの末、5-4で振り切り、この「3位決定戦」に駒を進めてきた高知パシフィックウェーブが対戦した。
 先攻の高知パシフィックウェーブは初回、平林金属の先発・井上裕太郎の立ち上がりをとらえ、四死球の走者を塁上に置き、5番・伊藤 皓二がレフト線へ先制の適時二塁打。「頼れるベテラン」の一打で先手を取ると、続く2回表にも3本の長短打を集め、大量4点を追加。6-0と大きくリードを奪い、一方的な試合展開になるかと思われた。
 しかし、その裏、平林金属が反撃開始。8番・藤井雅弘のツーランホームラン、1番・浜本悌、2番・鳥山和也、3番・八角光太郎の3連打で計3点を返し、追撃態勢に入ると、4回裏には「復活」なったか!? と思われた片岡大空から1番・浜本悌、4番・井上裕太郎、6番・黒岩陽斗、途中出場の7番・迎錬磨が次々と「一発」を放ち、1イニング4本塁打の猛攻で大量5点を挙げ、8-6と逆転。続く5回裏にも、前のイニングから登板していた「今シーズンの最多勝」(8勝)に輝いた三宮知之に3本の長短打を浴びせ、3点を追加。最終回、2回途中から先発・井上裕太郎の後を受け、ロングリリーフしていた迎錬磨が「日本代表のキャプテン」片岡大洋に一発を浴び、2点を失いはしたものの、打線の大量援護もあり、両チーム合わせて26安打が乱れ飛ぶ激戦を制し、11-8で勝利を収め、「決勝戦」進出を決めた。ただ……この時点でどちらが勝ったとしても、すでに投手力を使い果たしており、「余力」をもって待ち受ける三重ヴェルデウィンとダブルヘッダーを戦うのは酷な状況といえた。

 第2試合、「決勝戦」は、「1位・2位戦」でリーグ戦1位の平林金属を倒し、一足先に「決勝戦」進出を決めていた三重ヴェルデウィンと、「エース」小山玲央をケガで欠いたまま、この決勝トーナメントに臨み、初戦の三重ヴェルデウィン戦を落とし、「3位決定戦」に回り、高知パシフィックウェーブと死力を尽くして戦い、「敗者復活戦」には勝利したものの、この試合に辿り着くまでに激しく消耗してしまった平林金属との対戦となった。
 平林金属は試合開始と同時にDP・井上裕太郎がFP・歳川幹大のピッチャーの守備を兼務。「実質的な先発投手」として登板したが、1番・櫻庭佑輔、2番・中原雄大に連打を浴び、犠打で一死二・三塁となった後、4番・久田莉也の中犠飛で先取点を奪われる展開となった。
 1点を追う平林金属は2回裏、「投打二刀流」で奮闘する4番・井上裕太郎、5番・和田彩斗の長短打から無死満塁の絶好機を迎えたものの、7番・藤井雅広は5―2-3とわたるホームゲッツーで二死二・三塁となり、連続四死球で押し出し。1-1の同点に追いついたが……試合になったのはここまでだった。
 三重ヴェルデウィンは3回表、四球、ワイルドピッチ、2番・中原雄大の中越二塁打であっさり勝ち越し。さらに3番・芦田翔に死球を与えたところで、DP・井上裕太郎のピッチャーの守備の兼務を解除。井上裕太郎をDPに戻し、FP・歳川幹大をピッチャーの守備に再出場させたが、これが「火に油を注ぐ」結果となり、4番・久田莉也に四球を与え、満塁となり、一死後、6番・北木隆貴の満塁の走者を一掃する左中間二塁打、7番・鈴木健人の中越ツーランで大量6点を奪われ、完全に勝負は決まってしまった。その後は4回表に1点、6回表にも5番・上田郁也、6番・北木隆貴の連続タイムリーで2点を追加。最終回には、9番・井上匠にソロホームラン、2番・中原雄大にツーランホームランが飛び出し、3点を追加。10安打・13得点の猛攻で平林金属を圧倒した。
 守っては、「エース」河野拓郎が打線の大量援護にも守られ、5回まで3安打・1失点の好投。6回・7回は酒井匠が無失点で締め、13-1で大勝! 「初」の日本リーグチャンピオンの座を手にした。

 
第52回日本男子ソフトボールリーグ 決勝トーナメント表
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